アメリカのブリンケン国務長官とイギリスのラミー外相は11日、ウクライナを訪問し、ロシア領内での長距離兵器の使用についてゼレンスキー大統領らと協議しました。

ゼレンスキー大統領は会談で、前線の状況を伝えたほか、欧米から供与された「長距離兵器の使用許可を早急に得ることが重要だ」と強調しました。

会談後の会見で、アメリカのブリンケン国務長官は「会談の内容を大統領に報告する」とした上で、ゼレンスキー大統領が求めている長距離兵器の使用制限解除については「13日の米英首脳会談で協議される」と述べました。

また、アメリカとイギリスはウクライナ訪問に合わせて、新たな追加支援を発表。

アメリカはインフラ設備の修理や地雷除去などに7億ドル以上(約1000億円)、イギリスは人道支援や軍事装備品などに6億ポンド相当(約1100億円)を、それぞれ支援するということです。

キーウでは11日、2014年にロシアが併合したクリミア返還を目指す国際的な枠組み「クリミア・プラットホーム」も開かれ、ゼレンスキー大統領は「ロシアによるクリミア併合がこの戦争の始まりだった。ロシアのあらゆる暴力を止めるために最大限の支援を必要としている」と述べ、占領地域や捕虜の解放に向け、改めて支援を求めました。

岸田首相はビデオメッセージを寄せ、「我々はウクライナの人々と手を取り合って前進していく」と述べました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。