ニューヨークのウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=矢内純一】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸して始まり、午前9時40分現在は前日比106ドル29セント高の4万1203ドル06セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が根強く、株式相場を支えている。景気敏感株や消費関連株の一角に買いが入り、ダウ平均を押し上げている。

FRBは来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決めることが確実視されている。今週発表の物価統計を受け、利下げ幅は0.25%にとどめるとの見方が優勢となったが、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが12日付の報道で0.50%利下げの可能性を否定しなかったことで大幅利下げ観測が盛り返している。ニューヨーク連銀前総裁のダドリー氏は13日、「0.5%利下げをする強い根拠がある」と述べた。

ダウ平均は今週に入り、前日までに計750ドルほど上昇し、8月30日に付けた最高値(4万1563ドル)に近づいている。

ダウ平均の構成銘柄では、ダウやキャタピラーが上昇している。ビザとホーム・デポも高い。一方、労働組合がストライキに入ったボーイングが売られ、一時3%安となっている。アムジェンも下げている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は5日続伸して始まった。

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