ウクライナ東部ドネツク州で、ロシアの攻撃を受け炎上する赤十字国際委員会(ICRC)の車両(AP=共同)

 【モスクワ共同】ウクライナ軍の越境攻撃を受けるロシア西部クルスク州で、ロシア軍による反撃が本格化したもようだ。ウクライナのゼレンスキー大統領が州内の100集落を制圧したと主張する中、ロシア国防省が12日、同州で10集落を奪還したと発表した。8月6日に越境攻撃が始まって以降、ロシアが公式に集落奪還を主張したのは初めて。  ゼレンスキー氏は12日、クルスク州でロシア軍の反攻が始まったと認めつつ、想定の範囲内だとの考えを示した。  米シンクタンク、戦争研究所は12日の分析で、ロシア軍が同日、クルスク州の反攻でわずかに前進したと分析した。ロシアが奪い返したのはウクライナ軍が完全に制圧し切れていない地域だとして、さらなる進軍には困難が伴うと指摘した。  ロシアのプーチン大統領は12日、ウクライナが米欧から供与された長射程兵器によるロシア領攻撃を認めるよう求めていることに関し「容認されれば、NATO諸国がロシアと戦うことを意味し、紛争の本質を変える」と地元メディアに語った。


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