【キーウ=共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、ウクライナと支援国がロシアの攻撃部隊の位置を「全て把握している」と述べ、米欧が供与した長距離射程の兵器を使ったロシア領攻撃を認めるよう改めて訴えた。「戦争の流れを変え、ロシアに和平を求めさせるために必要だ」と語った。欧米の政治家らが参加したキーウ(キエフ)での会合で演説した。
ゼレンスキー氏は同会合の別の発言で、ウクライナが進撃したロシア西部クルスク州にロシアが反撃のため約4万人の兵力を展開し、6万〜7万人規模へと増強を図っていると指摘した。
米シンクタンク、戦争研究所は13日、ロシアがクルスク州で反撃を継続するには、他の戦闘地域の部隊を再配置する必要があるとの分析を発表した。一方、ウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロウシクでロシアの攻撃が鈍化したとしている。
ウクライナ内務省は14日、ロシアの攻撃によりドネツク州で3人が死亡したと発表。13日には北東部スムイ州で2人が死亡したと明らかにした。
ゼレンスキー氏は13日、ロシアとの捕虜交換で民間人の女性や兵士ら49人が帰還したと通信アプリで発表した。
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