ウクライナに向けてロシア軍が発射した北朝鮮製ミサイルの部品に、欧州などのメーカーの「偽物」が使われていた可能性が高いことが、朝日新聞の取材でわかった。西側の技術に頼る北朝鮮が部品調達の過程で国外の業者を介した際に、模倣品が混入したとみられる。

 記者は、ウクライナ国防省が保管する北朝鮮製とされるミサイルの残骸を取材した。

 ウクライナ政府は、英調査団体「紛争兵器研究所」(CAR)の協力を得て290余りの部品を分析。米欧と日本の企業のものが9割超を占めているとしていた。CARの担当者は取材に対し、報告書の発表後、欧州に拠点を置く複数のメーカーの模倣品が使われていたことを確認したとしている。(キーウ=杉山正)

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