イランのペゼシュキアン大統領は、首都テヘランで16日、7月に就任して以来、初めての記者会見に臨みました。

この中で、欧米各国が今月、イランがロシアに弾道ミサイルを供与したと非難し、新たな制裁を発表したことについて「確かに言えるのは私が就任して以来、欧米が制裁を科したくなるようなものは何もロシアに提供していないことだ」と述べ、改めて否定しました。

その上で、アメリカの大統領と今後、直接会談する可能性について問われると、「われわれに敵意はなく、彼らがわれわれの道をすべて閉ざした。まずは彼らが敵意のないことを示さなければならない」と述べ、対話を進める条件としてイランを敵視する政策をやめるよう求めました。

ペゼシュキアン大統領は欧米との関係改善を掲げますが、ウクライナ情勢に加えパレスチナのガザ地区の情勢をめぐっても、イスラム組織ハマスの後ろ盾であるイランはイスラエルを支援するアメリカなどと対立を深めていて、事態が進展する見通しは立っていません。

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