ロシアのプーチン大統領は19日、第2の都市サンクトペテルブルクで無人機などの開発や生産を行う拠点を視察したあと、政府の閣僚や軍需産業の幹部などを集めた会議で演説しました。

この中で、プーチン大統領は「無人機は現在の戦闘において不可欠な要素となっていて、その有効性は、特別軍事作戦でも確認済みだ」と述べ、ウクライナへの軍事侵攻で無人機の重要性は高まっていると指摘しました。

その上で「去年はさまざまな種類の無人機およそ14万機が軍に納入されたが、ことしの生産量は、その何倍にもなる。より正確に言えばおよそ10倍に増やす」と述べ、ことしの生産量を140万機に増やす見通しだと明らかにしました。

また「AI=人工知能も活用し、無人機の性能を向上させ、実戦経験に基づき、常に近代化をはかるべきだ」と述べ、無人機の開発や生産を行う拠点を、2030年までに国内各地のあわせて48か所に建設する考えを示しました。

プーチン大統領としては、ウクライナへの軍事侵攻の長期化を見据えて、無人機の開発や生産を拡大する意向を示したかたちです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。