EUのフォンデアライエン委員長は20日、ウクライナの首都キーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談したあと、そろって記者会見を行いました。

このなかでフォンデアライエン委員長は、ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナを支援するため、最大で350億ユーロ、日本円にしておよそ5兆6000億円の融資を行う考えを表明しました。

融資は、ことし6月のG7サミットでの合意に基づき、制裁で凍結したロシアの資産の利子から得られる収益を活用し、ウクライナにとって財政的な負担にはつながらないとしています。

フォンデアライエン委員長は「これは大きな前進だ。ロシアはみずから行った破壊の復興に費用を支払うことになる」と述べ、意義を強調しました。

ゼレンスキー大統領は、電力不足が深刻化しているエネルギー分野や防衛などに資金をあてるとしています。

また、来週アメリカのバイデン大統領に示すとしている、戦争を終結させるための計画について、「アメリカの前向きな姿勢と支援にかかっている部分もある。バイデン大統領が計画を支持することを願っている」と述べ、アメリカ側の理解が得られることに期待を示しました。

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