【NQNニューヨーク=横内理恵】23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸して始まり、午前9時35分現在は前週末比64ドル07セント高の4万2127ドル43セントで推移している。米経済がソフトランディング(軟着陸)できるとの見方が相場を支えている。ただ、ダウ平均は前週末にかけて連日で最高値を更新しており、主力株の一角への利益確定売りは相場の上値を抑えている。
23日はアトランタ連銀のボスティック総裁やミネアポリス連銀のカシュカリ総裁など米連邦準備理事会(FRB)高官が講演やエッセーで、雇用情勢に配慮する姿勢とともに米景気後退は回避できるとの見解を示した。FRBが追加利下げに前向きで米景気を下支えするとの楽観が買い安心感につながった。
もっとも、ダウ平均の上値は重く、下げる場面もある。前週にかけて2週連続で上げ、1700ドルあまり上昇していた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も前週に約2カ月ぶりに最高値を更新し、過熱感や高値警戒感が意識されやすい。
ダウ平均では投資ファンドが出資を検討していると報じられたインテルが高い。マクドナルドやシェブロンにも買いが入っている。一方、ナイキやウォルト・ディズニー、マイクロソフトが安い。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反発して始まった。25日に四半期決算発表を控えるなか、アナリストが「買い」を維持したマイクロン・テクノロジーが高い。テスラも上昇している。
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