中国商務省によりますと、調査の対象となっているのは、カルバン・クラインやトミーヒルフィガーなどの衣料品ブランドを展開するアメリカのアパレル大手「PVH」です。

商務省はこの会社について、新疆ウイグル自治区で生産された製品の取り引きを正当な理由なく拒否するなど差別的な措置を講じ、中国企業の利益を損なった疑いがあるとして、調査を始めたということです。

調査では、会社に対し過去3年間に差別的な措置を講じたかどうかについて、30日以内に回答するよう求めるとしていて、調査の結果しだいでは、中国との貿易の禁止や罰金などの制裁が科される可能性もあります。

アメリカのバイデン政権は、中国向けの半導体の輸出規制を強化しているほか、中国製EV=電気自動車などへの関税の引き上げを9月27日に行うと発表していて、今回の調査は、一連のアメリカの措置に対抗するねらいもあるとみられます。

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