【ニューヨーク共同】国連総会の一般討論演説が24日、米ニューヨークの国連本部で始まった。グテレス事務総長は冒頭演説で「私たちの世界は嵐の中にある」と述べ、気候変動やパレスチナ自治区ガザの戦闘、ロシアによるウクライナ侵攻などに危機感を表明した。バイデン米大統領も登壇し、ガザ停戦やウクライナ支援の継続、国際秩序の擁護を訴える。30日までの期間中、約120カ国の元首・首脳が演説する。  ガザ停戦は見通せず、イスラエルはレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラへの攻撃も強化。ロシアはウクライナ侵攻をやめず、国際情勢の緊迫が続く中で国連の協調主義や米国の指導力が問われている。来年1月に退任するバイデン氏は、最後の一般討論演説でレームダック(死に体)化の懸念払拭を目指す。  グテレス氏は、中東情勢の緊張激化に懸念を示し「レバノンをもう一つのガザにするわけにはいかない」と強調。人工知能(AI)の国際的な運用管理について国連で議論することを検討するよう訴えた。


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