【北京=河北彬光】中国広東省深圳市で起きた日本人学校の男児刺殺事件を巡り、交流サイト(SNS)上で日本人に対するヘイト(憎悪)行為をしたとして、四川省幹部を当局が調査していることが分かった。

20日、深圳市の深圳日本人学校で、報道陣の前で涙ながらに被害男児を悼む深圳市民(右)ら=河北彬光撮影

 調査を受けているのは四川省でエネルギー部門を担当する副主任で、地元の副県長も務める黄如一(こうじょいち)氏(41)。四川省の担当部署は24日、東京新聞の取材に「既に報告書を作成し、幹部に提出している。全力で対応中だが、具体的な結果はまだ不明だ」と回答した。  複数の香港メディアによると、黄氏は、複数人が加わるグループ内で「私たちの規律は日本人を殺すことだ」などと書き込んだ。インターネットに内容が流出し、多くの批判が集まっている。  事件を受け、中国ではSNS上で日本との対立をあおる言論を規制する動きが出ているが、対策が十分ではないとの指摘が出ている。日本政府は在留邦人の安全確保のため、中国政府に対応の徹底を求めている。 

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。