ブリンケン米国務長官、中国の王毅外相

 【北京共同】ブリンケン米国務長官は26日、中国の王毅外相と北京で会談する。安全保障や経済分野で対立が続く中、対話推進で一致した昨年11月の米中首脳会談を踏まえ緊張緩和を図る。ロシアのウクライナ侵攻や5月に新政権発足を控える台湾情勢などの主要議題で双方の溝は深く、激しい応酬は必至。習近平国家主席がブリンケン氏との会談に応じるかどうかも注目される。  ブリンケン氏は24日から3日間の日程で中国を訪問。王氏との会談では、半導体など軍事転用可能な物資をロシアに輸出しないよう求める。日米欧が制裁を科すロシアの防衛産業の再建を中国が下支えし、ウクライナ侵攻継続を可能にしていると強く懸念している。  米国は軍事支援するウクライナの反転攻勢を後押ししたい考え。ただ、ロシアと友好関係を保つ中国は中ロ間の経済活動が制限を受けるべきではないと反発している。  台湾では5月20日に民主進歩党(民進党)の頼清徳政権が発足する。ブリンケン氏は台湾海峡の平和と安定の維持の重要性を強調。王氏は米国の干渉に反対する構えだ。


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