遼寧省瀋陽で26日から始まった商談会は、貿易や投資を促進しようと地元政府などが主催していて、日本を含む60を超える国と地域が参加しています。

開幕式では北京に駐在する金杉憲治大使があいさつし、遼寧省の貿易相手国の1位は日本で、経済的な結び付きが強いことを説明しました。

そのうえで中国南部・深※センの日本人学校に通う男子児童が、登校中に刃物を持った男に襲われ死亡した事件を踏まえ、「経済活動において日本人の安全と安心は基礎であり、遼寧省においても安全確保のためのさらなる配慮をお願いしたい」と述べ、ビジネス環境をめぐって中国で暮らす日本人の安全対策の強化を求めました。

商談会には日本からも食品や酒造メーカーなど18の企業がブースを設けていて、金杉大使は担当者から説明を受けていました。

JETRO=日本貿易振興機構大連事務所の重岡純所長は「安全面で注意すべきところは注意し、日本との関係が強い土地柄の優位性を利用し、ビジネスを拡大させていきたい」と話していました。

※「セン」は「土」へんに「川」

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