日本から戦闘が続くパレスチナ自治区ガザに7~9月に派遣され、医療・人道支援に取り組んだ国際組織、国境なき医師団の日本人スタッフ3人が26日、東京都内で報告会を開いた。現場で支援調整を行った萩原健さん(57)は、ガザでは度重なる攻撃や退避要求で多くの病院が閉鎖に追い込まれ「医療体制がほぼ崩壊している」と指摘し「即時かつ持続的な停戦が必要だ」と訴えた。  負傷者が殺到する南部ハンユニスのナセル病院で患者のケアにあたった看護師の本川才希子さんは「病院にはせっけんさえない」と窮状を説明。けがを負った子どもたちが「トラウマで言葉が話せなくなったり、食べられなくなったりしていた」と振り返った。


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