香港のネットメディア「立場新聞」は、香港の民主化運動に関する記事を数多く配信し、政府に批判的な論調で知られていましたが、2021年に警察の強制捜査で幹部などが逮捕され、閉鎖に追い込まれました。

香港の裁判所は26日、「立場新聞」の元編集長 鍾沛権氏に対し、中国や香港政府への憎悪をあおったなどとして、禁錮1年9か月の判決を言い渡しました。

同じ罪で起訴された別の元編集幹部については有罪としたものの、健康状態が悪化しているとして釈放を認めました。

香港では2020年、反政府的な動きを取締る香港国家安全維持法が施行されて以降、報道機関への締めつけが強まり、政府に批判的なメディアが相次いで閉鎖に追い込まれています。

このうち「リンゴ日報」の創業者 黎智英氏は、国家の安全に危害を加えたとして起訴され、現在も裁判が続いています。

さらに、2024年3月には、中国政府などへの憎悪をあおる行為に対し、罰則を強化した「国家安全条例」が新たに施行され、言論統制がいっそう強まっています。

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