安保理では27日、中東情勢について協議する会合が開かれ、イスラエル軍とヒズボラの間の戦闘のさらなる激化を懸念し、停戦を求める声が相次ぎました。

このうち国連のグテーレス事務総長は「今こそ停戦が必要だ。ガザ地区の交渉のように延々と続ける余裕はない。何としても地域紛争を回避しなければならない」と訴えました。

また、アメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使はアメリカなどが呼びかけている21日間の停戦案について「成果を出すために粘り強く努力している」と述べたものの具体的な進展は示しませんでした。

一方、イスラエルのダノン国連大使は停戦に応じる姿勢はみせず、ヒズボラの後ろ盾となっているイランに対し「イランとその代理人たちに責任をとらせる時が来た」と述べるなど、対決姿勢を鮮明にしました。

これに対しイランのアラグチ外相は「イスラエルの政権はレバノンでの虐殺を繰り返し、地域全体の戦争に突き進もうとするほど大胆になっているが、彼らがアメリカの支援をあてにしていることは明らかだ」と述べ、イスラエルとその動きを止められないアメリカの双方を批判しました。

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