トランプ前大統領は28日、中西部ウィスコンシン州にある人口5000人余りの町で集会を開きました。

壇上には、犯罪を犯した不法移民だとする写真が並べられ、トランプ氏は「この国には多くの殺人者がいる。4年間にわたり国境を無視してきた結果だ。ハリス氏が何百万人もの人々を国境から入国させ、われわれの社会を非常に危険にした」と述べ、バイデン政権で移民政策を担ったハリス副大統領を激しく批判しました。

そして「われわれは国境を封鎖する。侵入を直ちに阻止し、最大の国外追放作戦を開始する。どんな困難や危険が立ちはだかろうと、われわれが愛するこの国のためにたたかい続ける」と述べ、支持を呼びかけました。

トランプ氏としては、今回の選挙で大きな争点となっている移民政策をめぐり、徹底してハリス氏を批判することで、勝敗を左右するとされる激戦州での戦いを優位に進めたいねらいがあるとみられます。

トランプ氏の支持者は

トランプ氏の会場には多くの支持者が詰めかけ、今回が初めての投票になるという18歳の女性は「昨夜10時からここにいてキャンプまでしました。トランプ氏が私たちの小さな町に来るなんてすごいことです」と話していました。

また、47歳の男性は「きょうの集会では不法移民の問題について聞くことができると思います。ハリス氏は自身の政策を理解しておらず、トランプ氏とは比較にもなりません」と話していました。

47歳の女性はトランプ氏を支持する理由について「国境管理が強化され、経済もよくなると確信しています」と話していました。

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