イスラエル軍は、ヒズボラの最高指導者ナスララ師を空爆で殺害したあともレバノン各地で攻撃を続けていて、レバノン保健省によりますと28日は33人が死亡し、195人がけがをしたということです。

こうした中、ナスララ師の殺害についてイスラエルのネタニヤフ首相が声明を発表し、「イスラエル北部から避難している住民の安全な帰還と、この地域の力の均衡を変えるという目標を達成するためにはナスララの排除が必要条件だ」として正当性を強調したうえで、「歴史的な転換点となり得るところにいる」と述べ成果を誇示しました。

また、パレスチナのイスラム組織ハマスと連帯するヒズボラに打撃を与えることが、ガザ地区でハマスに拘束されている人質の解放につながるという考えも示し、「われわれは大きな成果を上げたが、任務はまだ完了していない」と述べ、攻勢を強める構えを示しました。

一方、ヒズボラ側は「ガザやパレスチナを支援し、レバノンを守るために敵との戦いを続ける」として、イスラエルへの攻撃を続けると主張していて、紛争のさらなる拡大が懸念されます。

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