【ニューヨーク=共同】米ニューヨーク州最高裁は25日、性的暴行などの罪で有罪となった映画界の元大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン受刑者(72)について、禁錮23年の一審判決を破棄した。不適切な証人出廷など一審の手続きに「重大な誤り」があったとして再審を求めた。
ワインスタイン受刑者はロサンゼルスの裁判所でも強姦などの罪で禁錮16年の判決を受けており、服役は継続する。受刑者のセクハラ疑惑は2017年に発覚。これを機に被害を告発する「#MeToo」(「私も」の意)運動が広がった。
ニューヨークでの20年の一審判決は、女性2人への性的暴行などを認めた。今回の州最高裁の決定は、2人に対する行為を巡り、ワインスタイン受刑者から暴行を受けたとする別の女性たちの証人出廷を裁判官が認めたことなどを問題視した。
弁護側は、起訴内容以外の疑惑について一方的に証言を積み上げたため、ワインスタイン受刑者への陪審員の心証が悪くなったと批判し、再審を要求していた。
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