10月7日でイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まってから1年です。

国連機関の保健局長は、「市民は明日のことも考えられない状況」と一刻も早い停戦を訴えています。

ガザ地区では6日もイスラエル軍の攻撃が続いていて、ガザ保健省によりますと、これまでに4万1870人が亡くなったほか、1万人以上が行方不明だとしています。

ガザ地区で支援活動を行う国連機関の清田保健局長は、夜通し続く空爆で、市民は毎日死と隣り合わせの生活だといいます。

UNRWA・清田保健局長:
きょうとにかく生き延びることを考える。今晩寝て、あすの朝起きて生きていれば、またあすのことを考える。だからきょうのことで精いっぱいだ。

食糧不足も深刻で、支援物資を積んだトラックが走れば、生きるために多くの人が積んでいた袋を略奪している様子も確認できます。

UNRWA・清田保健局長は「この世でこんなことが起こっていいのかと、本当に厳しい状態が続いています。そして、それが悪化している。いま、一番必要なのは『停戦』だ。このような苦しみを1年以上続ける必要はまったくないと思う」と話しました。

一方でイスラエルは9月、レバノンへの地上侵攻を開始するなど各地で戦闘を激化させていて、停戦への道筋は見えていません。

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