アメリカ国防総省は、イスラエルのガラント国防相が9日にワシントン近郊でオースティン国防長官と会談するとしていましたが、シン副報道官は8日、記者会見で、訪問が延期になったと明らかにしました。

理由については「イスラエル側に聞いてほしい」と述べるにとどめました。

イスラエルに大規模なミサイル攻撃を行ったイランに対し、イスラエルが対抗措置をとる構えを見せる中、会談では対抗措置の中身について意見が交わされると見られていました。

訪問延期について、イスラエルの有力メディアハーレツは、情報筋の話として、ネタニヤフ首相が▽自分とバイデン大統領との電話会談を先に行うべきだと主張したほか、▽イランへの軍事行動について内閣の承認を終えてから国防相は訪問すべきだと主張したようだと伝えています。

バイデン大統領はイスラエルには対抗措置をとる権利があるとの考えを示す一方、▽イランの核施設への攻撃に反対の立場であるほか、▽石油生産施設への攻撃についても自制を求めています。

直前の訪問延期についてハーレツは、アメリカとイスラエルの関係に悪影響を与えかねないと伝えています。

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