ウクライナでは、ことし、ロシア軍のミサイルや無人機による攻撃でエネルギー施設の被害が相次ぎ、4月にはキーウ州最大の火力発電所も破壊されました。

ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相が9日、首都キーウでNHKのインタビューに応じ、これまでに国内の火力発電のおよそ90%、水力発電の40%近くが被害を受けたとしたうえで、「ロシアの無人機が毎晩、国内の6つか7つの地域でエネルギー施設を攻撃している」と述べ、ロシア軍による無人機やミサイルを使ったエネルギー施設への攻撃が常態化していると非難しました。

そして「被害は去年よりはるかに大きく、この冬は私たちにとって大きな試練となる」と述べ、危機感を示しました。

その上で「破壊された施設を修理しても何度も破壊される。これを止めるには、防御を固める必要がある」と強調し、防空システムの強化が欠かせないとして支援を訴えました。

一方、冬に向けた日本の支援について「日本とは多くの面ですばらしい協力関係を築いており、すでに発電機など多くの機材を受け取っている」と述べ、連携を深めていきたい考えを示しました。

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