インド国防省によりますと、海上自衛隊とアメリカ、オーストラリア、インドの海軍による共同訓練「マラバール」が、8日、インド近海のベンガル湾で始まりました。

訓練は今月18日まで行われ、海上自衛隊の護衛艦「ありあけ」のほか、各国の駆逐艦や巡洋艦などが参加して対潜水艦戦などの演習を行い、連携を確認するということです。

9日行われた記者会見で、インド海軍の中将は「世界の安全保障や経済の安定のために、インド太平洋地域の重要性はさらに増している」と述べ、訓練の意義を強調しました。

共同訓練は1990年代にアメリカとインドが始め、その後、日本とオーストラリアが加わりました。

訓練によって4か国の連携を強化し、海洋進出の動きを強める中国をけん制するねらいがあるとみられます。

「クアッド」と呼ばれる日本とアメリカ、オーストラリア、インドの4か国は先月、アメリカで首脳会合を開き、中国を念頭に海洋安全保障協力を強化していく方針を確認したばかりです。

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