被団協が開いた核兵器禁止条約発効を記念する2021年の集会で、あいさつする田中熙巳代表委員(中央)=東京・永田町で
ノルウェーのノーベル賞委員会は11日、2024年のノーベル平和賞を日本全国の被爆者らでつくる日本原水爆被害者団体協議会(被団協、東京)に授与すると発表した。 今年で結成68年を迎え、被爆の実相を世界に訴え続け、核廃絶に向けた運動を長年リードしてきた。日本の個人や団体への平和賞は、1974年の佐藤栄作元首相に次いで2例目。 同委員会は被団協について「核兵器が二度と使用されてはならないことを証言を通じて示した」とたたえた。2017年に非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」にも平和賞を授与しており、核廃絶の運動を改めて後押しした。ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮の核・ミサイル開発で核の脅威が高まる中「核なき世界」に向けた機運を高める狙いがある。 授賞式は12月10日にオスロで行われ、賞金1100万スウェーデンクローナ(約1億5000万円)が贈られる。(オスロ・共同) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。