被団協の貢献について語るノルウェー・ノーベル賞委員会のフリードネス委員長=11日、オスロ(共同)
【オスロ共同】ノルウェー・ノーベル賞委員会のフリードネス委員長は11日、オスロで共同通信との単独会見に応じ、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)へのノーベル平和賞授与について「皆さまの長年にわたる素晴らしい活動への授与を誇りに思う。ありがとう」と語った。 中東やウクライナで紛争が続く中、戦地で活動する人道支援団体や戦争犯罪を裁く国際刑事裁判所(ICC)などへの授賞も取り沙汰されていた。フリードネス氏は「(選考で)多くの候補があったが、難しい判断ではなかった。今回の授賞はそれらの紛争地も含めた地球全体に関係がある。核兵器は全人類への脅威だ」と強調した。 来年が核兵器使用から80年の節目を迎えることに触れた上で、この80年間戦争で核兵器が使われなかったのは被爆者の証言活動の貢献があると指摘。今回の授賞を通して「核の脅威に警鐘を鳴らす」狙いがあると明かした。 ノルウェーでは学校で日本の核兵器の被害について学ぶといい、「私も学んだ。被爆者たちの証言がいかに世界に広がっているかを物語っている」と強調した。
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