ベトナム共産党は、ブオン・ディン・フエ国会議長が党の最高指導部である政治局員や、国会議長などの役職を辞任する意向を示し、26日開かれた党の中央委員会総会で承認されたと発表しました。

理由について詳細は公表されていませんが、「党の規則に違反し、党や国家の威信に影響を与えた」などとしていて事実上の更迭とみられます。

ベトナムでは、最高指導者のグエン・フー・チョン共産党書記長が汚職の撲滅を掲げ、党幹部や政府高官らの摘発や処分を推し進めています。

去年1月には汚職事件の責任を問われて当時の国家主席が辞任したほか、その後任も3月、辞任したばかりで、1年あまりの間に最高指導部の辞任が相次ぐ異例の事態が続いています。

ベトナムは、東南アジアの国々のなかでも政治情勢が安定しているなどとして日本からもおよそ2000社の企業が進出していますが、今後の投資環境への影響を懸念する声もあがっています。

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