ラオスで開かれたASEAN(東南アジア諸国連合)の関連首脳会議が閉幕しました。
アメリカや中国などの対立に配慮する中、今後はASEANの真価が問われることになります。

会議は10月9日から3日間の日程で行われ、最大の焦点だった南シナ海問題を巡り、フィリピンのマルコス大統領が中国の李強首相に対し、中国の威圧的な行動について非難しました。

これに一部の加盟国も賛同しましたが、李首相はASEANとの経済協力が進んでいることなどを強調し、その他の国をけん制しました。

11日にはアメリカやロシアなども会議に加わりましたが、世界情勢に関するそれぞれの立場を述べるにとどまり、議論は平行線をたどりました。

首脳会議は閉幕しましたが、成果文書の調整は続いていて、大国への配慮などから作業は難航しているとみられ、ASEAN単体での解決力や存在意義が問われています。

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