ドイツのショルツ首相(右)と記者会見に臨むウクライナのゼレンスキー大統領=11日、ベルリン(ゲッティ=共同)

 【キーウ共同】ロシアのウクライナ侵攻を巡り、複数の欧米メディアが今月に入り、ロシアに一部領土を占領されたままでも、NATO加盟などの安全保障措置が講じられれば、ウクライナが停戦に応じる検討を始めたと報じた。ゼレンスキー大統領は「停戦の話はしていない」。「ロシアが活発に偽情報を流している」と報道を否定した。  ゼレンスキー氏は11日、訪問先のドイツで、戦争終結に向けた「勝利計画」が「来年には実現することが望ましい」と述べた。  イタリア紙コリエレ・デラ・セラは9日、ウクライナの安全保障を欧米諸国が約束するのと引き換えに、同氏が現在のロシア軍との境界線に沿って停戦に応じる構えだと報じた。  英紙フィナンシャル・タイムズは7日の社説で、ロシアが占領地を維持しつつ、ウクライナがNATOに加盟する案が水面下で議論されていると伝えた。  米紙ワシントン・ポストは10日、キーウに駐在する欧米外交官の見方を紹介。ゼレンスキー氏は国土の2割以上を占領されていても、ロシアとの交渉開始を受け入れる姿勢に傾いているという。


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