【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(10月13日の動き)

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ウクライナのゼレンスキー大統領は、軍事侵攻を続けるロシアに対し北朝鮮が兵器の供与に加えて軍関係者の派遣も行っているとして批判し、欧米各国との連携強化の必要性を訴えました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、ビデオ演説を行い「ロシアと北朝鮮のような体制との同盟関係が深まっていることが見てとれる」と述べ、ロシアと北朝鮮の関係強化が進んでいると指摘しました。

その上で「武器にとどまらず、北朝鮮から占領軍への人の移送も行われている」と述べ、北朝鮮がロシアに対し砲弾やミサイルの供与に加えて軍関係者の派遣も行っているとして批判しました。

ロシアと北朝鮮の関係をめぐっては、10月4日、ウクライナ東部のロシア側が支配する地域で北朝鮮の将校6人がウクライナ軍のミサイル攻撃によって死亡したと、ウクライナの複数のメディアが伝えていました。

ゼレンスキー大統領は、北朝鮮からロシアへの軍関係者の派遣の規模など具体的な内容にはふれていませんが、ウクライナへの軍事侵攻をめぐってロシアと北朝鮮の協力関係が進んでいることへの危機感を示したものとみられ、ビデオ演説では欧米各国との連携強化の必要性を訴えました。

ゼレンスキー大統領 “仏と共同で砲弾生産拠点の設置へ検討”

ウクライナのゼレンスキー大統領は今月、イギリス、フランスなどヨーロッパ各国を訪れ、ロシアの侵攻を終わらせるためにまとめたとする「勝利計画」について、首脳などに直接、説明しました。

これに関連し、ゼレンスキー大統領は12日、フランス訪問の成果について「新たな協力モデルについて話し合った」と述べ、ウクライナとフランスが共同で砲弾などを生産する拠点をウクライナ国内に設置する計画の実現に向けた検討を進めていると明らかにしました。

フランスのウクライナへの軍事支援をめぐっては、ことし6月にゼレンスキー大統領がフランスを訪問した際、フランスがウクライナに供与している自走式りゅう弾砲「カエサル」などに使われている155ミリの砲弾をウクライナ国内で現地企業に委託する形で生産することで合意しています。

ゼレンスキー大統領は今回のフランス訪問で合意の実現に向けてさらに検討を進めたものとみられ、ロシアの軍事侵攻が続く中、ウクライナ軍への砲弾の補給の強化につながるかどうかが焦点となります。

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