米ウォール街=AP

【NQNニューヨーク=川上純平】14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落して始まり、午前9時35分現在は前週末比121ドル47セント安の4万2742ドル39セントで推移している。前週末に最高値を更新した後で、主力株に利益確定売りが出ている。半面、米経済が大幅な悪化を避けられるとの期待は根強く、売りの勢いは限られている。半導体を中心にハイテク株が上昇していることも投資家心理の支えとなっている。

ダウ平均は前週まで5週連続で上昇し、高値警戒感がある。14日はコロンバスデーの祝日で米債券・外為市場が休場で、主要な経済指標の発表もない。取引材料が乏しい中で、主力株には持ち高調整の売りも出やすい。

もっとも、ダウ平均の下値は堅い。米経済がソフトランディング(軟着陸)できるとの観測が投資家心理を支えている。2024年7〜9月期の決算発表が始まり、底堅い業績が示されるとの期待も主力株への買いを促している。

個別では、アナリストが投資判断を引き下げたキャタピラーとアムジェンに売りが出ている。ストライキが長引くボーイングも安い。11日に全従業員の1割を削減すると発表した。ナイキも下げている。半面、アップルとマイクロソフトは高い。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続伸して始まった。エヌビディアやアプライドマテリアルズといった半導体関連株の上昇が目立つ。前週末に急落したテスラは引き続き上値が重い。

多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は続伸して始まり、前週末に付けた最高値を上回って推移している。

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