来日中の米有力ユダヤ人組織「米国ユダヤ人委員会」の幹部ジェイソン・アイザックソン氏が17日までに東京都内で取材に応じた。イスラエルがパレスチナ自治区ガザやレバノンで展開する戦闘を巡り「イスラエルの勝利なしに和平の道に戻ることはない」と述べ、収束には戦果が前提になるとの認識を示した。 イスラエルの攻撃対象はガザやレバノンの人々ではなく、イスラム組織ハマスや親イラン民兵組織ヒズボラなどの「テロ組織」だと主張した。民間人の巻き添え被害は「私たち全員にとって甚大な悲しみの原因となっている」と語った。 イスラエルは、1日にミサイル攻撃を行ったイランへの反撃を準備しているもようだ。中東の緊張が一層激化する恐れをはらむが、アイザックソン氏は「攻撃には大きな代償が伴うと理解させなければ、この地域で生き残れない」と擁護した。 イスラエル支援を続けるバイデン米政権の姿勢には米国内でも反発が高まる。中東の紛争が米大統領選に与えると分析する一方、有権者の関心は経済政策などの方が大きく「選挙の決め手になるとは思わない」と話した。
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