バングラデシュではことし7月から8月にかけて、公務員採用の優先枠などをめぐって学生たちの激しい抗議デモが全国に拡大し、15年政権を維持していたハシナ前首相が隣国インドに逃亡する事態となりました。
一連の抗議活動では警察と学生たちの激しい衝突などで1000人以上が死亡したと見られるほか、警察の武力行使で多くの学生が失明するなど大けがを負いました。
バングラデシュの特別法廷は17日、ハシナ前首相に対し、デモ隊を武力弾圧し多数を死傷させたとして「人道に対する罪」の疑いで逮捕状を出しました。
あわせて前政権の閣僚など45人にも逮捕状を出し、当局に対し1か月以内に出廷させるよう求めています。
これについて主任検察官は「彼らは大きな影響力がある。逮捕することなく適切な調査は不可能だ」と述べて徹底した捜査を行う姿勢を示しています。
ただハシナ氏の所在は明らかになっておらず、今後、ハシナ氏をめぐって司法手続きが進むのか不透明な情勢です。
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