千島列島北東端のシュムシュ島を訪問したロシアのキリエンコ大統領府第1副長官(右)ら(サハリン州のホームページから・共同)
ロシアのプーチン大統領最側近の一人、キリエンコ大統領府第1副長官が今月前半、北方領土の択捉島を訪問していたことが19日分かった。北方領土を事実上管轄するサハリン州内の関係者が共同通信に明らかにした。訪問は休暇のためだという。ロシア要人が公務でない形で北方領土に滞在するのは異例。 キリエンコ氏の択捉島入りがプーチン氏の訪問準備と関連しているかは不明。プーチン氏は今年1月に北方領土訪問に意欲を示したが、6月には具体的な計画は現時点でないと表明した。一方でロシアに主権がある領土だとして将来の訪問には含みを残していた。 サハリン州の発表によると、キリエンコ氏は今月10日、トルトネフ副首相やリマレンコ州知事らと千島列島北東端のシュムシュ島(占守島)を訪問した。 関係者によると、キリエンコ氏はその後、知事と択捉島に移動。島では知事とは完全な別行動を取り、通常なら要人が利用する施設への宿泊も避け、中部内岡(ロシア名キトブイ)にあるゲストハウスで13日まで過ごしたという。(共同)
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