新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」発射実験の視察に同行する金正植・朝鮮労働党軍需工業部副部長(右)=2022年3月、平壌(朝鮮中央通信=共同)

 【ソウル、キーウ共同】ロシアのウクライナ侵攻を支援するため、北朝鮮が自国のミサイル開発の中核を担ってきた金正植・朝鮮労働党軍需工業部副部長を戦線付近に派遣し、現地で指導させていたとみられることが19日までに分かった。韓国の情報機関、国家情報院(国情院)が動向を把握し監視していた。国情院やウクライナは北朝鮮が派兵を始めたとみており、実戦レベルでの軍事協力が進んでいる可能性がある。  金正植氏は数十人の将校を率い、ロシア側が使用する北朝鮮製の短距離弾道ミサイル「KN23」の発射場を8月初旬に複数回訪れていた。  北朝鮮の金正恩党総書記は6月、ロシアのプーチン大統領と事実上の軍事同盟復活と評される「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名。条約は批准手続きを控え未発効だが、今夏の時点で高度な協力を続けていたようだ。  金正植氏は北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)などの開発で中心的な役割を担ったとされ、金正恩氏が発射実験を視察する際は頻繁に同行している。


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