19日、イタリア・ナポリで開かれたG7の国防相会合(イタリア首相府提供・ロイター=共同)
【ナポリ共同】G7は19日、イタリア南部ナポリで初の国防相会合を開き、共同声明を採択した。ウクライナ侵攻を巡るロシアと北朝鮮の軍事協力拡大を非難し、結束して対抗すると訴えた。北朝鮮がロシアへの派兵に踏み切ったとみられる中、北朝鮮製弾道ミサイルの対ロ輸出やウクライナでの実戦使用に憂慮を表明。中国の台湾周辺での軍事活動拡大にも深刻な懸念を示した。 ロシア軍が兵員不足に陥る中、北朝鮮がウクライナに1万人規模の部隊を投入するとの見方が広がり、G7として両国の接近に警告を発した形だ。ロシアには結束して対抗する姿勢を強調。ウクライナへの「揺るぎない支援」を確認した。 議長国イタリアが国防相会合の初開催を呼びかけ、ウクライナや中東で大規模な紛争が続く中、安保面でG7の連携強化を図った。中谷元・防衛相やイタリアのクロセット国防相、米国のオースティン国防長官らが出席。ウクライナのウメロフ国防相も加わった。 インド太平洋地域については、声明で「台湾海峡の平和と安定維持が国際的な安全保障と繁栄に不可欠だ」と訴えた。
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