【ワシントン=共同】ジョンソン米下院議長は20日、イスラエルが準備しているイランへの反撃計画に関する米国の機密文書がインターネットに流出した疑いがあるとして、米政府が調査を始めたと明らかにした。「情報漏えいは非常に懸念すべきことだ」とし、米政府から状況説明を受けるとCNNテレビのインタビューで語った。
CNNによると、流出した疑いがある文書は15、16日付の2点で、国防総省傘下の国家地理空間情報局や国家安全保障局が出元とみられる。イスラエル軍の兵器移動計画や地対空ミサイルの演習内容が記されており、いずれもイランへの攻撃に関連していたという。
イスラエルは公式に核兵器の保有を認めていないが、文書にはイスラエルがイランへの核兵器の使用を計画している兆候はないと記されていた。
文書は通信アプリ「テレグラム」に投稿され、18日ごろにネットで拡散した。米英など英語圏5カ国による機密情報共有の枠組み「ファイブ・アイズ」だけに開示される最高機密の内容も含まれていた。
一方、トランプ前大統領は20日、イスラエルのネタニヤフ首相と19日に電話会談したと記者団に明らかにした。
【関連記事】
- ・イラン外相、ヨルダンなど周辺国訪問 危機回避狙いか
- ・イスラエル、標的はイラン軍事施設か 石油施設は回避も
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。