【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)加盟国で構成する理事会は21日、日本とEUによる海洋安全保障協力の強化などを盛り込んだ合意文書「安全保障・防衛パートナーシップ」の締結を最終決定した。日EU外交筋によるとEUのボレル外交安全保障上級代表が日本を訪れ、11月上旬に署名する。  ボレル氏と岩屋毅外相が初の日EU外相戦略対話を東京で開催する。EUは海洋進出を強める中国を懸念しており、締結を通じて自由や民主主義の価値観を共有する日本との協力を深める狙い。  草案などによると欧州とインド太平洋地域が地政学上や安保分野で相互依存していると強調。局長級で「安全保障・防衛対話」を新設し毎年開催することや、自衛隊とEU海軍部隊の共同訓練、第三国を含む合同演習の実施を盛り込んでいる。  防衛産業に関する情報交換を促進し、機密情報の交換を可能にする情報保護協定について「可能性を追求する」と明記。軍事力に偽情報拡散などを絡めた「ハイブリッド脅威」への対策や、核軍縮・不拡散の取り組みでも連携するとした。


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