ウクライナ文化情報省の機関で、ロシアの偽情報などへの対策を行っている戦略コミュニケーション・情報安全保障センターは今月18日、北朝鮮の兵士がロシア国内の訓練施設で装備品などを受け取る様子だとする動画を公開しています。
この機関のトップ、ソロベイ所長が21日、NHKの取材に応じ、動画の情報源は明かせないとしながらも、「動画はロシア軍の1人が撮影したものだ。撮影されてから72時間以内に受け取った」と述べ、動画の信ぴょう性は高いと強調し、北朝鮮の兵士がすでにロシア国内に到着しているのは確実だという見方を示しました。
また、北朝鮮の兵士に向けてロシア軍が作成した軍服のサイズなどをたずねる調査票だとする文書も示し、「自国の資源を使い果たしたロシア軍によって北朝鮮の兵士が正面攻撃に投入される可能性が高い」と述べました。
そのうえで「戦闘に参加し帰国した北朝鮮の兵士が、その経験をためらうことなく自分たちの地域で活用しないとは保証できない」と述べ、北朝鮮の兵士が戦闘に参加することが、北東アジアの安全保障をめぐる情勢に影響を与える可能性があると指摘しました。
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