◆国軍は「テロリストの仕業」 民主派は「攻撃は認めない」
林氏によると、18日午後、マンダレーの総領事館に爆発物が投げ込まれ、建物の一部が損傷した。負傷者はいなかったという。林氏は「徹底的な捜査と法に従い、犯人を厳罰に処すよう求めた」と語った。 ミャンマーからの情報によると、クーデターで実権を握った国軍は19日、「テロリストの仕業」だとした上で「総領事館関係者と協力して捜査している」との声明を出した。民主派が樹立し、国軍と対峙(たいじ)する挙国一致政府(NUG)も声明を出し「大使館や総領事館への攻撃は決して認めない」としている。地元メディアは手りゅう弾が投げ込まれたと伝えている。◆ミャンマー国民に反中感情
中国国境のミャンマー北東部シャン州では昨年10月、三つの少数民族武装勢力が国軍への一斉攻撃を始め、多くの国軍拠点を占拠した。中国は当初、武装勢力側の攻撃を事実上、黙認していたが、最近は戦闘を停止するよう圧力をかけている。 特に今年8月中旬に王毅(おうき)政治局員兼外相が国軍のミンアウンフライン総司令官と会談した後は、国軍支援の姿勢を鮮明にしており、国民の反中感情が高まっている。 一部の国軍幹部や、国軍系政党のメンバーも「中国が抵抗勢力側に加担したため、国軍はシャン州北部の拠点を失った」と考えており、中国の介入に反発しているという。中国の国旗(資料写真)
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