【北京共同】中国の習近平国家主席が17日に視察したロケット軍の旅団は台湾海峡をカバーする第61基地(司令部・安徽省黄山)所属とみられると香港紙などが23日までに報じた。米領グアムを射程に収め、核弾頭を搭載できるとされる中距離弾道ミサイル「東風26」を視察した可能性がある。習氏は台湾戦略で核ミサイルを重視する姿勢を鮮明にした。 中国軍で核ミサイル部隊を管轄するロケット軍は9月、太平洋に向け44年ぶりに大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射訓練を実施した。香港メディアは習氏が視察を通じて、米国や中国が台湾独立派と見なす台湾の頼清徳政権に対し、核兵器を含む「戦略的抑止力を強化する」とのメッセージを送ったと伝えた。東風26は2018年に実戦配備が発表され「グアムキラー」と呼ばれる。 ロケット軍を巡っては昨年から装備品調達を巡る大規模汚職が取り沙汰されてきた。共産党は今夏、重大な規律・法律違反があったとして、同軍初代トップの司令官を務めた魏鳳和元国防相や李玉超前司令官を党籍剥奪処分とした。
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