北朝鮮がロシアに派兵したとされる特殊部隊は、「暴風軍団」と呼ばれる精鋭部隊だと韓国メディアが報じました。

韓国の情報機関「国家情報院」によりますと、北朝鮮は10月8日から約1500人をロシア極東のウラジオストクに派兵していますが、韓国メディアは、この部隊が「暴風軍団」と呼ばれる第11軍団に所属する特殊部隊だと報じています。

「暴風軍団」は4万から8万人規模とされています。

国家情報院は金正恩(キム・ジョンウン)総書記が9月と10月、特殊部隊を2回にわたって視察したとしていて、韓国メディアは、ロシアへ派兵する前に「暴風軍団」を視察した可能性もあるとしています。

このニュースについて、フジテレビ・立石修解説委員室長に聞きます。

──「暴風軍団」はどんな部隊?
1960年代に北朝鮮のゲリラが韓国に侵入して大統領府を襲撃する事件があり、その部隊を中心に作られた長い歴史がある北朝鮮の特殊部隊ということです。
北朝鮮はこれまで、様々な特殊部隊の映像を公開して、その強さをアピールしてきましたが、海外の戦場に本格的に派兵されるのは今回が歴史上初めてのことです。
したがって、実戦での力は未知数ですが、ロシア軍との共同作戦でスキルアップする可能性はあります。

──未知数だとしても仮にロシアと北朝鮮が軍事的に手を結んだとなるならば、大きな脅威になる?
これまでもロシアと北朝鮮の間で武器の提供などはありましたが、兵士同士が共に戦うとなればさらに深い関係になるので、特に韓国では警戒が強まっています。

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