ヨーロッパ各地で記録的豪雨による被害が相次いでいる。各地で陥没や倒木、洪水や土砂崩れなどが起き、人気観光地のシチリア島も大雨で洪水や土砂崩れが相次いだ。冠水した街では、サーフボードに乗って移動する男性の姿まで見られた。
道路は陥没し車は濁流にのまれ…
記録的な豪雨による被害がヨーロッパ各地で相次いでいる。
この記事の画像(30枚)21日、南イタリアのカラブリア州にある高速道路のインターチェンジ付近では、大雨による陥没で、道路に巨大な穴ができていた。茶色く濁った水が穴の中に吸い込まれていく様子が見られた。
19日、冠水した街では、消防隊が住宅に取り残された人を空から救助している。人気観光地のシチリア島も大雨に見舞われ、洪水や土砂崩れが相次いで発生した。
大雨被害はイタリア北部にも及び、エミリアロマーニャ州では複数の河川が氾濫し、街が冠水し、9人が死亡した。
この街では、犬を抱きかかえた消防士の姿も見られた。犬は命拾いしたようだ。
別の場所では、倒木が車を直撃。洪水の被害は州内の37市町村におよび、数千人が避難を強いられた。
20日、泥に覆われ灰色に染まったボローニャのある街。近郊では、1人の遺体が発見された。
17日、フランスでは、南部のアルデシュ地方が洪水に見舞われた。濁流にのみ込まれた赤い車が、回転しながら下流に押し流されていった。
フランス・リヨンに近いジボールでは、流されたとみられる車が縁石に乗り上げていた。
フランス南西部のバイヨンヌでも、先週の大雨で街が冠水。水に浸かった街で見られたのが、サーフボードに乗った男性の姿だった。
まるで海になったような街をサーフボードで移動、避難先を探しているのか、あちらこちらをさまよい続けていた。
イタリアやフランスを襲った記録的な豪雨は、気候変動の影響によるものとみられている。
(「イット!」10月22日放送より)
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