23日、ロシア・カザンで写真撮影に臨む(左から)インドのモディ首相、ロシアのプーチン大統領、中国の習近平国家主席(タス=共同)
【カザン、ニューデリー共同】中国の習近平国家主席とインドのモディ首相が23日、訪問先のロシア中部カザンで会談した。両首脳の会談は2019年以来5年ぶりで、20年に国境の係争地で両国軍が衝突した後は初めて。米大統領選後の国際情勢が見通せない中、両首脳は冷え切っていた関係の修復へ歩み寄った。 中国には、日米豪印の協力枠組み「クアッド」など米国や日本と安全保障協力を強めるインドに接近し、対中包囲網構築の動きにくさびを打つ狙いがあるとみられる。一方、インドはさらなる経済活性化のため、中国からの投資を呼び込みたい考えだ。両首脳は主要新興国で構成するBRICS首脳会議出席のため、カザンを訪問した。 インド外務省は21日、中国との間で国境係争地に関するパトロールの取り決めについて合意したと発表し、緊張緩和の兆しが出ていた。 両国軍は20年、インド北部ラダック地方の係争地で衝突した。インド側20人、中国側4人の死者が出て関係が悪化し、首脳会談は途絶えていた。
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