【ニューヨーク=野一色遥花】米商務省が24日発表した9月の新築住宅の販売件数(季節調整済み、年率換算)は73万8000戸と、2023年5月以来16カ月ぶりの高水準となった。9月はローン金利が下がったうえ、住宅在庫の増加を受けた業者の販売促進策も販売増を後押ししたもようだ。
販売件数は前年同月から6.3%、前月から4.1%増えた。市場予想(72万戸)も上回った。
住宅ローン金利は9月に下がっていた。米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)発表の30年物固定住宅ローン金利は23年10月に足元の天井である7%台後半に上昇した後、9月末には6.08%(週平均)まで下がった。足元では再び6.54%まで上がっている。
新築住宅の9月末時点で在庫は47万戸で、現在の販売ペースで換算すると7.6カ月分の在庫となる。米ウェルズ・ファーゴの調査グループは「新築住宅の在庫が増え、建設業者が講じる販売促進策が効いている」と分析する。
9月の販売価格(中央値)は42万6300ドル(約6500万円)と前年同月比でほぼ横ばいだった。
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