バス事故で負傷した邦人が入院した病院=26日、マレーシア西部タイピン(共同)

 【タイピン共同】マレーシア西部ペラ州タイピンで日本人が死傷した観光バス事故で、負傷して入院していた大阪府の女性が26日「衝撃がきつく、気付いたら体が飛んでいた。何が起きたか分からなかった」と当時の様子を語った。タイピンのホテルで共同通信の取材に応じた。楽しみにしていた初めてのマレーシア旅行は「こんなことになったが命があって良かったとしなければ」と疲れた様子だった。  女性や別の参加者によると事故が起きたのは昼食後で、車内はツアー参加者が離れて座っている状態だった。眠っている人もいたという。女性は「突然ドーンという衝撃があった」と振り返った。どのように救助されたかは「分からない。救急車がなかなか来なくてじっとしていた。時間が長く感じた」と話した。シートベルトを締めていたが、顔面を強く打ち、手術を受けたという。  一人でツアーに参加したという和歌山県の女性も「うとうとしていたが衝撃で目が覚めたらすごいことになっていた」と振り返る。シートベルトをしていたが上半身を強く打ち、唇を何針も縫うけがをした。


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