26日にジョージアで行われた議会選挙について中央選挙管理委員会は、ロシアに融和的な姿勢を示し欧米との関係を悪化させてきた与党「ジョージアの夢」の得票率が54%となったと発表しました。

これに対し、与党に批判的でEU=ヨーロッパ連合への加盟を訴えるズラビシビリ大統領は、選挙で不正があり結果は受け入れられないとして抗議デモを呼びかけ、首都トビリシの中心部にある議会の前には28日、大勢の市民が集まりました。

デモでは、ズラビシビリ大統領や野党の党首らが演説で、「あなたたちの票は盗まれた。誰にもあなたたちの未来を奪う権利はない」などと訴えると、大きな歓声が上がっていました。

参加した人たちは「選挙は完全に不正に操作され、与党によって国民から奪われてしまった」とか「ジョージアは非常にヨーロッパ的な国で私たちの未来はEU、西側にあると声を大にして言うためにここに来た」などと話していました。

選挙を巡っては、国際的な選挙監視団が一部で不正行為や散発的な暴力行為が確認されたと報告し、これを受けてEUやアメリカ政府がジョージアの中央選挙管理委員会などに対し不正がなかったか調査するよう要請しています。

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