取材に応じるサララ・ゴパランさん=24日、インド・チェンナイ近郊(共同)

 11月5日に迫った米大統領選を遠くインドから見守る人がいる。民主党候補のカマラ・ハリス副大統領(60)の叔母サララ・ゴパランさん(80)。ハリス氏の生き方はインド出身の母譲りだと言う。「行動を起こせ」。母の教えを胸に、女性、アジア系初の大統領への扉を開けられるか。  南部チェンナイ近郊の質素な団地の一室で、医師を引退したサララさんは1人暮らしをしている。2009年に他界したハリス氏の母シャマラさんの妹だ。  「あの子は昔も今も私を『チッティ』と呼ぶの」。チッティとは地元の言葉で「おばさん」の意味。ハリス氏は子どもの頃、しばしば米国からインドを訪れ、親族と散歩したり寺院に出かけたりしていた。南インド料理が好きで「チッティの他に知っている地元の言葉は食べ物くらいだろう」とサララさんは笑う。  ハリス氏にとってインドは母の故郷であり、自身のルーツの一つというだけでなく、名前にもゆかりがある。カマラは古代インドで用いられたサンスクリット語で「ハスの花」を指す。インドの国花だ。(チェンナイ共同)


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