【バンコク=藤川大樹】ミャンマー国軍が抵抗勢力への空爆を強化し、民間人の犠牲が増えていることを受け、英政府は29日、ミャンマー国軍に航空部品などの規制対象品や航空燃料を提供する6団体に新たな制裁を科すと発表した。

ミャンマーのヤンゴン中心部

 英政府によると、劣勢を強いられる国軍は残忍な戦術を採るようになっている。今年8月には空爆が過去最多を記録し、数十人の民間人が死亡したという。英国は追加の措置で、国軍の空爆能力の抑制を図る。  キャサリン・ウェスト・インド太平洋担当大臣は声明で「ミャンマー全土で起きている人権侵害は容認できず、罪のない市民への影響は堪え難い」と強調。欧州連合(EU)とカナダも英国と歩調を合わせて新たな制裁を実施しており、「EU、カナダとともに、国軍の資金、装備、資源へのアクセスをさらに制限する」と述べた。 

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。