【パリ共同】スペイン東部バレンシア自治州を中心に同国各地で29日発生した豪雨による鉄砲水の死者は31日までに、少なくとも140人に上った。スペインメディアが伝えた。死者はさらに増える可能性がある。欧州メディアは「過去50年超でスペイン最悪の洪水」だと伝えた。  サンチェス首相は30日のテレビ演説で「スペイン中が共に涙を流している。皆さんを見捨てない」と被災者らに語りかけた。  スペイン各地を襲った豪雨では路上に水があふれ、多くの車が流される映像が世界に衝撃を与えた。バレンシア州では8時間に1年分の降雨量を記録した地域もあった。  被害が最大だったバレンシア州は世界的なかんきつ類の産地で、収穫への影響も懸念される。


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